Paranoid Park

明けましておめでとうございます。

何だか年末年始と買い物ばかりしている今日この頃。
テレビを眺めているとABC MARTのCMばかりやっていたので、
触発されて金ないながらに買っちゃいました。
普段はレザーの黒白のみでローテーションなんですが、今年は
気分を変えて、ALL STARの真っ黒のやつを購入。
実に十何年ぶりのキャンバスはとにかく柔らかい。
レザー慣れした足に優しい感触でキャンバスもやっぱり良いなと
思ったりする。

で、年明け一発目に観た映画はガス・ヴァン・サントの
パラノイドパーク

Paranoid Park

公開当時は極貧の為、観に行く事ができなかった今作だが、レンタル屋で
一週間レンタルになっていたので満を持してようやくである。

なんかこう、全体的にこの美少年のフワフワした感情をうまく具現化して
いると云った印象である。
Small SailsのEthan Roseによるサウンドトラック
そのフワフワした映像に実によく合っていて、パラノイドパークを縦横無尽に滑り行く
スケーター達の映像がなんだかとってもサイケな映像を見ている様でなんとも心地が
良い。
スケーターとサイケってなかなか結びつかないんですが、そこらへんは
ガス・ヴァン・サントの手腕ってとこなんでしょうね。
どっかの批評で受け手に委ねる映画だなんて書いてあったけれども、
どうなんでしょう? 別に委ねてはいない感じがするのだが。
映画に対して解決を求めちゃうとそう云う事になるんでしょうね、
この映画の場合、解決なんて言葉は皆無な訳で。
そもそもが少年の誰にも云えない辛い経験を文章にして心の荷を
少しでも軽くするって映画だと思うので、そう云う意味でしっかり
完結はされていると思うのである。

それにしても映像特典の予告はひどい出来だった。
ともかく面白い映画が年明け一本目で良かったと思う今日この頃。

Oren Ambarchiと色々

先週の出来事、珍しく活動的な一週間であった。

Oren AmbaechiのライブをC君の好意により連れていって貰う。
場所は六本木のSuper Deluxe。去年か一昨年に観たManual以来である。
ここの箱は本当に雰囲気が良い、たいして色んな場所を知っている訳でも
ないのだが、知っている限りでは一番素敵な箱である。地ビールも美味いし。
で、Oren Ambaechiのライブ、観るのは2003年のFenneszの前座で観て以来。
巷にはパソコンを使用したパフォーマンスをする人が多いのだが、
この人はあくまでギターとエフェクターだけと云うのが凄い。
前回は人が多かったので良く見えなかったのだが、今回は色々見えました。

Oren Ambaechiの前に出ていたOptrumと云う人達を初めて観たのだが、
こちらも凄かった。日本人の2人組なのですが、演奏するのはなんと蛍光灯!
インパクトはかなりのもんです。超絶ドラムと爆音を奏でる蛍光灯。
何でも美大か何かの出らしくて、目のつけどころが違うなと関心しました。
こう云うの本当に好きですね。

水曜日にはUEFA Champions Leagueの06-07のFinal。
ACミラン対リヴァプールの試合で、放送は24日の早朝3時半から。
目を赤くしてリヴァプールを応援しました。ジェラードが好きなので。
のっけから大分支配していたんですけどね、前半終了間際のピッポの二の腕
ゴールでまさかの失点。二の腕でいいのか?
一番とられたくない人に点を入れられてややテンションを落としつつ後半。
またしてもピッポで失点。一瞬の気の緩みで。
クラウチ投入が少々遅かった気がするのだ、総体的にはリヴァプールも
まったく引けをとらなかったのだが、ミランの経験値が勝ったか。
終了間際に1点返して2年前のどんでん返しを淡く期待もしたが、時すでに遅し。
結局2-1でミランの勝ち。残念です本当に。また来年に期待です。
当分ミランの決勝は観たくないなぁ。

金曜日。先月くらいからの世の中の『ロッキー 』フィーバーに乗って、
行ってきました、『ロッキー・ザ・ファイナル』。シネコンへ。
都内各所の映画館に長い事勤めていた割に見事な映画館離れである。
渋谷なんてもってのほかである、最近は単館系なんかもDVDでいいやって
感じだし。まぁでも映画ってやはり映画館で観るもんですね。
行くとしても当然、楽日の週だけども。
さて、『ロッキー・ザ・ファイナル』、期待より遥かに面白かった。
良くできてましたよ、実際。サントラも2っぽい感じで大変良い。
スパイダー・リコとリトル・マリーもいい感じである。
ツッコミ所は多々あるにせよ、観に行って良かった。
楽日の最終回で人少なかったし。
しかし、現役チャンピオンとのエキシビションって事で、アポロは
エキシビションでドラゴに殺されてるのに大丈夫なのか?と思ったのだが、
さすがはロッキー、ドラゴを倒しただけあっていい試合してました。
5のサブタイトルが「最後のドラマ」だった筈だけれども、今回で本当に
終わりそうだったので、良しとしたい。

色々と活発にしないといけませんね。
そんな今日この頃。

太陽の帝国

スピルバーグ映画の『太陽の帝国』(’87)を久々に観る。
実に20年ぶりくらいであろうか、小学生ながら号泣したのを覚えている。
伊武雅刀、ガッツ石松、山田くん、ジョン・マルコビッチと豪華なメンツ。
それにしても再び観てこんなに良くできた映画であったかと思うくらいである。
何よりも絵が素晴らしい。そのまま絵葉書にしたいくらい素敵である。
布石の置き方、対比の描き方といい、もっと評価されても良い気がするのだ。
スピルバーグ映画って空とか少年とかの描き方がとても印象的なのだが、
しかし今作では悲惨なまでに華やかな少年時代を失ってしまう変化と云うものが
めずらしく描かれている。

一つ気になったのは、主人公が日本軍に占拠された我が家へ戻るシーンで
出てくる日本兵全員がねじり鉢巻に透け透けの浴衣的なものを召している
筋肉質なのがわんさか出て来て、いささか違和感を覚えた。

主演はそう言えばクリスティアン・ベールであった。
映画の中で見事に少年の魂と決別したクリスティアン少年は
リベリオン -反逆者-』と云う素敵な作品を作る。
人生大学の賜物なのであろう。

サントラも良い、廃盤みたいだけども。

2本立て

昨日はグッタリとDVD鑑賞。久しぶりに長谷川和彦こと
ゴジ監督の『青春の殺人者』を観る。
千葉県で実際にあった事件を題材にしている様で、見覚えの
ありそうな場所ばかりである。
あまり設定が千葉県って映画が少ない気がするのはやはり仕方ない
気もする。地元人でも何もないと思うし。
我が地元にかつてあったサンペデックと云う大きいスーパーの建物
が造られた頃にYMOのPVが撮影されているらしいのはやや嬉しい。
A Y.M.O.FILM PROPAGANDA』の中の『Ballet』と云う曲の中でなのだが、
見覚えのあるエスカレーターが、もはや店舗が撤退して、
空き屋状態の現在の姿を考えるといささか切ない。

それにしてもこの『青春の殺人者』と云う映画は見所満載である。
ゴジ監督30歳くらいの時の作品らしいのだが、随所に溌剌な若さ
みたいなもんを感じる。
日本のYes(勝手にそう呼んでいるのだが)
・ゴダイゴの音楽の使い方なんかも、若いゆえの柔軟性と云うか
とにかく上手いのだ。
それにしてもやはり原田美枝子の可愛さに尽きる。当時17歳だそう。
市原悦子の熱演ぶりも非常に楽しい。実の息子に向かって、
「ねぇん、アレしようぅ。」と言う時の艶かしさ、狂気を感じる。
成田空港のデモなんか公開年に生まれた私が考えると、別の国の
出来事の様でもある。
総体的にみると『太陽を盗んだ男』が個人的には好きではあるが、
素晴らしい作品であるなと改めて感じる。

このところ夜中に『ロッキー』シリーズが立て続けに放送されている。
昨日、一昨日と『ロッキー2』、『ロッキー3』と
実に20年くらいぶりに観る。
小学校3、4年生くらいの頃、今思うと何故かスタローン映画が
やたら好きで縦笛で劇中音楽を耳コピしていたりしたのだ。
あまり内容が濃い映画とは思えないのだあるが、大人になって
久々に観た『ロッキー』で不覚にも目頭が熱くなってしまった。
笑える場面も多々あるのだけれども。
ひとえに音楽による効果みたいなものは結構あるのではないかとも
感じる。思えば生涯で一番最初に買って貰ったのが、ビル・コンティ
作曲による『ロッキー』のサントラであった。
いま聴いてもいいな、コレ。

『ロッキー・ザ・ファイナル』、観たい気もするのだ。

Yo La Tengoと大友良英

新・習劇 第13回 『Yo La Tengo と 大友良英』
「ライブ三昧」

先週の出来事。1週間に2度のライブに行く。

まずは19日にYo La Tengoを観にO-Eastへ。
久々の渋谷。人嫌いでもたまに来ると非常に楽しい。
Tower RecordsでWilliam BasinskiのCDを相方さんに買って貰い
ウキウキ状態になりつつ辺りを闊歩する。

開演ギリギリにC君と合流し、いざ会場へ。
Summer Sun』のツアー以来である。
前日のクラムボンとのライブがあったせいか、
なんとも全体的にテンションが高い。
主に新譜からを中心に演奏し満足の2時間半。
相変わらずファンサービスはよろし。
毎度オープニングは意表を突くが、今回は『Our Way To Fall』から。
本編も当然素晴らしいのだが、個人的にはアンコールで演奏した
『Tom Courtenay』が良かった。
アイラ、ジェィムズがギターでジョージアが歌うアレンジは初めて観る。
会場の雰囲気も良かった。
Fakebook』から『Griselda』と珍しい曲もお披露目。
『Blue Line Swinger』と『Autumn Sweater』は今回はなしで
非常に残念である、他の日に演奏していたらしい。
前回は両方やってたのだが。『Deeper Into Movies』あたりで長めな
曲が多かったのでやらない予感はしていたのだけれども。
そんな感じの今回の来日はそれでも満足。
時代が変わっても飽きがこない数少ないバンドの一つである。
Fuji Rockあたりにまた来そうである、10年ぶりに行くのも悪くないと
思う今日この頃。

そして23日には大友良英の『幽閉者』のサントラ発売記念ライブへ。
行きたがっていたら、相方さんが連れてってくれました。
雨の浅草はアサヒ・アートスクエアにて。
高速からも見える川沿いのウ○コの乗った建物です。
初めて行く場所なのだが、なんともアーバンな建物でおあつらえ向きと
云った感じである。
監督の足立正生と大友良英、佐々木敦によるトークショーから始まり、
ジム・オルークやらが混じった総勢6名によるライブ。
『りんごのテーマ』から始まったものの、だいぶ発展した形の内容。
各人が色んな音を出力し、観ても楽しめるものであった。
音響装置も一風変わっており、場内中心に地べたに座るお客さんから
サークル状に、演奏者、6面スピーカー、客席、またスピーカーと
まさに音の渦と云った感じで非常に感銘を受ける。
それにしてもジム・オルークが大変オッサン臭くて微笑ましい。
しかもあくまでも控えめな態度がまた好感触である。

その後、久々の浅草を堪能する。
相変わらずである、21時以降の浅草ははっきり言ってサイテーである。
やっぱり路上で倒れている人もいたし、パンスケも健在。
移動式の家を寒空の下で押して行く人、人、人。
なんでだか生命力の強い彼等。
楽しみにしていたラーメン屋の万豚記が潰れていたため、
耐えきれず早々に脱出。よく通っていたものである。

活動的な1週間であった。

マリー・アントワネット

Marie Antoinetteのサントラを聴きました。
注目はやはりケヴィンMixでしょうか。
これは、相変わらずで大変よろしい。
The Cureに至っては2曲とも『Disintegration』から、
このアルバムが一番好きなので、ちょっぴり嬉しい。
レディオ・デプトも良かったです。
キルスティン・ダンストのジャケもかわいらしい。

監督としてのソフィア・コッポラはあまり評価していないのですが、やはりセンスは良いんでしょうね、音楽は。
それは毎回感じます。
この人、やっぱりアル・パチーノの娘役で、うわぁ〜、って
感じが強いので。

それはそうと、フランス繋がりって事で23時からのお茶の間アイドル、滝川クリステルの熱愛発覚にいささかションボリしている今日この頃。お相手はハンマー投げの室伏広治選手だそう。。。
彼女の斜め45度からの悩殺目線に毎日召されている方は多いのではないでしょうか。
とっつぁん坊やの松本方哉氏が英語喋りだすといきなり
かっこ良くなりませんか?

Twin Peaks

私の地元には習志野劇場と云う映画館がありました、最盛期は3、4番館として、末期は地元の歓楽街化の波に流されポルノ劇場へ。少年にはいかがわし過ぎで中へは入れず終いでした。結局、市に潰された結果にはなりましたが、かつて我が街にも映画館があった喜びと、その精神を継承して、半ば支配人気取りでその時々気になる作品を取り上げて行こうと思ったりする。

新・習劇 第1回 『Twin Peaks』

Twin Peaks

「ぅレぅぇッツ、ぅロォォックぅ。」

昨年の冬あたりから続く、誰かさんとのシリーズ物の鑑賞会。事の発端は私の所有する『ツインピークス 1stシーズン DVD BOX』を見てしまってからだったような。1stシーズンはとんでもないところで終わるので、誰かさんもさすがに気になったらしく続行する事に。私としては5回目くらい。

いまさら説明不要の今作ですが、毎回監督違う割にはうまくまとまっており、一見の価値ありです。デビッド・リンチらしさは随所にうかがえるし、リンチと作曲家バダラメンティがプロデュースしたジュリー・クルーズのアルバムも素晴らしい。前作『ブルーベルベット』の頃にリンチがThis Motal Coilの音楽に影響を受け、バダラメンティと共にクルーズを見いだしたらしい。

ちなみに私のBest 5に入る作品です。

犯人が分かる2ndシーズン以降、視聴率もガタ落ちで本国では打ち切られた様ですが、幸い日本では最後まで放送しておりました。当時、私は中学3年生くらいで、数少ない楽しみが土曜の夜中のツインピークス。コーラ片手に土曜の夜をエンジョイしてました。見るからに友達のいなそうな切ない少年でしたが、そのお陰で得たものも少なくはない。

そもそも全部見ないと絶対に内容はわかりません。よく劇場版『ローラパーマー最後の7日間』を意味不明とかつまらねぇと言う人でTVシリーズ全部見た人に未だかつて出会った事がない。もったいないと思いつつも、人の事なのでいつもスルーしているが。

『最後の7日間』にローラの部屋に飾ってある天使の絵は私もプリントアウトして部屋に飾っております。

いくら好きと言ってもキャラの好き嫌いはあります。小人と丸太おばさんは大好きです、ネーミングが素敵です。ジェームスと云う若者は終始いけ好かなかった。それにしても個性的なキャラは多い。まさに群像劇である。

頭のおかしな人は視点が違う、本人はいたって真面目なのであろうが。表現の難しさを改めて知る事のできる長編映画である。

曇りの寒々とした世界観が好きな方は是非。